性能評価のためのOSシミュレーションモデル
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概要
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マルチプロセッサシステムにおいては、OSのプロセス管理手法がシステム性能に与える影響が大きい。これは各プロセッサが集中型の管理テーブルにアクセスする場合の排他制御に起因している。例えば、グローバルランキューのような全てのプロセッサから共有されるデータを取り扱う場合、同時に複数のプロセッサからのアクセスが起こらないように排他制御を必要とする。従ってアクセスの競合が起こればプロセッサの待ち時間が増え、性能が低下し、この度合いはプロセッサの台数が増えるに従って大きくなる。これらのオーバヘッドを事前に定量的に評価することは、システムを設計する上で極めて重要である。このため、OSの内部動作をモデル化し、シミュレーションによりシステムを評価する手法を提案し、今回内部構造が単純なMINIXをマルチプロセッサ対応に改造した実験OS・MINIX-MPに適用した。本論文では、モデル化手法とその適用方法について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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