PaiLispにおける並列構文の実現法とその評価
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概要
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PaiLispは、Schemeのプログラムの並列性を、並列構文によって明示的に表すことにより並列実行を行なう、共有メモリ型アーキテクチャに基づく並列LISP言語である。関数引数の並列実行(pcall)、基本構文の並列実行(par,par-or,pr-and,pcond,pcond#,pmapcar)のための構文に加え、MultiIispのfuture、Qlispの排他クロージャを取り入れた、非常に強力な言語となっている。また、その核言語PaiLisp-Kernelにより、これらの構文の意味記述が与えられているという特徴を持つ。本稿では、PaiLispの最も基本的な構文であるPaiLisp-Kernelの四つの並列コンストラクト、spawn(プロセス生成)、suspend(プロセスの実行停止)、call/cc(PaiLisp固有の拡張continuationの上生成)、exlambda(排他クロージャの生成)、及び、pcalI、futureの実現法を与える。そして、その実現法に従って、マルチプロセッサママシンAIIiantFX/80上で試作したインタプリタによる評価結果について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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