保守性を重視したC++言語の再設計構想

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概要

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C++言語は保守性を損なう機能を非常に多く含んでいる。またC++言語は非常に多機能なため、初学者にとって言語の習得が難しい。本論文では、C++言語の「安全な」機能を取り出して、シンプルで分かりやすく保守性の高いオブジェクト指向プログラミング言語を再設計する。C++言語を元にした言語も存在するが、我々が再設計する言語は以下の3つの特徴を持つ。(1)言語チェッカーの導入により、危険な機能を使用した箇所を指摘し、プログラマーの良識に任されてきたガイドラインを守っていることを確認できる。(2)複雑さを低減するブロック化やDemeterの法則などの概念をサポートする。(3)利用者別及び目的別の言語チェッカーにより汎用言語の使い勝手が向上する。本論文は、まずC++言語の問題点をあげ、次に問題点を解決するためのサブセット言語の設計方針を述べる。次に目的別に機能を限定する言語フィルターの概念を導入し、その利用法を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

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