サービス品質制御のためのVRML階層化方式
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概要
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インターネット上で三次元データを扱うためのデータ記述言語としてVRML[1]が注目を集めている。ユーザはVRMLのファイルをダウンロードし、 三次元シーンを生することにより、仮想的な空間を歩き回ったり、三次元物体を好きな視点から眺めることができる。しかし、臨場感のある三次元シーンはデータ量も大きく、データ転送および三次元映像生成に長時間を要する。従来、 三次元映像生成において適応的に表示データ量を制御する手法としてLOD(Level-of-Detail)が知られている。しかし、現行のLODの仕様は、視点からの距離に応じて形状データを選択するもので、転送データ量の制御には不向きである。そこで、種々のパラメータに基づいて、柔軟にデータを取捨選択するために、LODとは異なる階層型のデータ構造を持つVRML階層化方式を開発した。また、VODシステム等のリアルタイム型の情報サービスにおいて、ネットワーク資源サーバ負荷に応じて転送データを間引き、サービス品質を制御する手法が提案されている[2]。この手法をVRML情報サービスに適用するためには、応答性・操作性に重大な影響を与えるクライアントの三次元グラフィックス処理能力を考慮した、 新たなサービス品質制御手法が必要である。本稿では対 ユーザ側の計算機処理能力やネットワーク資源に応じて通信データを制御することで、応答性・操作性を含むVRML情報サービス全体の品質を向上できる階層型VRML方式を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
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平池 龍一
NEC インターネットシステム研究所
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平池 龍一
NECインターネットシステム研究所
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中村 暢達
NEC情報メディア研究所
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中村 暢達
Necインターネットシステム研究所
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平池 龍一
NEC情報メディア研究所
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中村 暢達
Nec インターネットシステム研究所
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