迷路探索での人間の問題解決能力の解析
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概要
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人工知能の研究に関しては,人間の知能のメカニズムを解明することを目的とした立場と,人間の知的能力を計算機に与えることを目的とした立場がある1).現在の人工知能の研究は,後者のように人間により近い知能を計算機で実現することを目標とするものが大半であるといえる.しかしながら,前者においては,計算機が人間の知能に関する理論を確かめるシミュレーションのために使われれ,逆に後者においても,人間の問題解決能力の研究成果が利用されることもあり,両者の研究の交流は重要であると考えられる.本研究は,人間の問題解決の例として迷路の探索をとりあげ,人間がいかにして迷路を解くかを分析することを目的としている.さらに,迷路が知能検査2),3)として利用されていることをヒントに,人間の知能を評価する一つの手法を示し,臨床での応用の可能性も検討している.人間の問題解決能力についての研究は,ゲームの理論などすでにいくつか研究がなされているが,本報告では,実際に人間に迷路を探索させる実験を行った実験結果とシミュレーションから,迷路探索における人間の問題解決のメカニズムを解析する方法を提案している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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