電子メールの自動処理によるグループワーク支援
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概要
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個人用ワークステーション、および、それらを相互に接続する計算機ネットワークの普及に伴い、その環境を活用してグループの協同作業を支援するシステム(グループウェア)が注目されつつある。その中でも、電子メール(電子メッセージ)は、米国では広く普及し成功を収めている。[Grudin]は「電子メールの成功の理由は、誰が働いて誰が利益を得るかの間に公平な分配があり、また、会話の形式が既存の社会的な会話と合っていたためである」と述べ、[Bullen]は「既存のグループウェアシステムにおいて電子メッセージの機能は最も主要なツールである」と述べている。[MaIone]の半構造化メッセージ/オブジェクトレンズは、ルールベースを用いて電子メールの自動処理(自動フィルタリング)を行ない、グループワークの計算機支援を行なおうというものである。我々は、この半構造化メッセージが持つ、比較的簡単に実現できて、かつ、実用上もシンプルでユーザに分かりやすいという特徴に注目し、半構造化メッセージの考え方を採用するにした。本論文では、グループワークをより明確に支援するために、[Malone]では考察されていなかった、自動フィルタリングのためのルールベースをグループで共有すること考慮したシステムについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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