遠隔手続き呼び出しに基づいた分散C言語について
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概要
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分散システムにおけるシステム記述言語として遠隔手続き呼び出しの概念に基づいた方法が現在広く使われている。この方法では既存のプログラミング言語と、rpcgen、MIGなどの新たに設計されたインターフェース記述言語とを組み合わせて使用する事により分散システムの記述を行なう。この従来の方法では、プログラミング言語で記述された情報をほとんど使っていないためにプログラム本体とは別に遠隔手続きのためのインターフェースを記述しなければならない。また、ポインタ型の引数を使用する場合に参照渡しができない、引数に関数ポインタが使えないという欠点がある。本研究では分散システムの記述を非分散システムとできるだけ同様に行なう事を目的として既存の言語仕様に最小限の拡張を施し、言語処理系のプリプロセッサ部にスタブ生成機能を組み込んだ。対象の言語としてはシステム記述に現在広く使われているC言語を選んだ。遠隔手続き呼び出しに関する機能拡張を行なったC言語を分散C言語と呼ぶ。以下本稿ではC言語に対する機能拡張と分散C言語の実現法について述ぺる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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