音声入力のゲームへの応用

概要

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近年,パソコンにおいてもウィンドウ環境が主流となりつつあり,以前と比べてユーザインタフェースはかなり向上している.しかしそのインタフェースは視覚的なものが主流であり,操作には依然としてキーボード,マウスが主に使用されている.ユーザインタフェースのさらなる向上を考えると,音声によるインタフェースはかなり有効な手段となり得ることは容易に想像できる.現在も音声認識の研究は進められ,不特定話者・連続音声認識の認識率の向上が図られている.しかし,それらの研究成果はほとんど実用化されていない.その理由の一つに,研究課題が認識率や認識速度の向上といった技術的な問題に主眼が置かれ,ユーザの目的,環境に応じた応用の検討があまりなされていないことが考えられる.また,ユーザが音声入力を利用する機会がないため,ユーザの認知度が低いということも考えられる.本稿では,音声入力をユーザにまず使ってもらうには,ゲームのように親しみのあるアプリケーションが適当であると考え,現状の技術でどの程度ゲームを楽しめるかを評価したのでその結果を報告する.
1994-09-20