連続メディア処理用FDDIネットワークアーキテクチャ

概要

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近い将来,日常生活においてマルチメディアコンピュータを利用することが一般的になる.マルチメディアコンピュータの主な特徴は,動画および音声などの連続メディアを従来のデータ処理と統合して利用できることにある.ユーザはこれらのコンピュータを通じてネットワークをアクセスし,大規模な分散環境に蓄積された情報の中から自分の好みの映像データなどを検索することが可能となる.このようなVideo on Demand アプリケーション,その他にもビデオ会議システムなどを利用するにはネットワークが必要不可欠である.また,連続メディアデータは大容量で,かつ時間制約を満たす必要がある.ネットワークアーキテクチャにおいては,実時間性,帯域確保,および高速・大容量データ転送を考慮しなければいけない.本稿では,マイクロカーネルアーキテクチャを採用するリアルタイム OS RT-Mach 3.0における高速ネットワークデバイス FDDI の実装について解説する.このFDDIモジュールは,RT-Mach上で動作するネットワークプロトコルサーバ(NPS)から利用できる.また,実験環境を基盤として連続メディアのさまざまな要求に対応できるネットワークアーキテクチャの構築について検討する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-09-20

連続メディア処理用FDDIネットワークアーキテクチャ

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