COBOL-AP開発の標準化 : HCPチャートベースのプログラミングシステムCODA
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概要
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本稿では、日本語HCPチャートからCOBOLソースコードを生成するチャートコンパイラ「CODA」の考えを紹介する。CODAはコーディング作業の標準化と自動化を実現し、COBOLソースよりも上位の設計情報であるHCPチャートそれ自体をソースとして扱えることから、論理エラーの減少、保守性の向上をはかることが出来る。標準化の作業には、5つのプロジェクトからなるワーキンググループを結成し、半年にわたり現状分析、表記法統一、記述実験までを行った。現在プロトタイプの開発を終え、平成2年度サービス開始を予定している。CODA開発の背景としては、我々が開発する大規模統合情報システムのAP(アプリケーション・プログラム)がCOBOLで製造されており、現在保守段階のシステムも多く、最近のCASEに関する研究成果の実用化が重視されてきたことがあげられる。本年、我々は「3C」というCASEツールを順次開発し、社内で適用を開始しつつある。3Cとは、画面プロトタイピング支援ツール「CADDIE」、HCPチャートベースのプログラミング・システム「CODA」、COBOLシンボリック・クロスデバッガ「COLT」の3つのソフトウェアから構成されている。上記CASEツールを既存ツール群と統合し、上流にはワークステーション上の構造化分析ツール、中流にはパソコン上の「3C」、下流にはメインフレーム上のリモートVMを適用することにより、一貫した開発環境を整備中である。
- 1990-03-14
著者
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小林 勝哉
日本電信電話株式会社 情報システム本部
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小林 勝哉
NTT 関西社内情報システム開発センタ
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笠松 治雄
NTT 関西社内情報システム開発センタ
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塚田 清治
NTT 関西社内情報システム開発センタ
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林口 一雄
NTT 関西社内情報システム開発センタ
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