疑似網膜の微小移動を用いた視線軌跡のシミュレーション
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概要
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マンマシンインタフェースの向上を図る上で,人間の持つ高度な視覚機能を工学的に実現することが重要になると考えられる.最近の脳神経科学の進歩から,視覚機能の構造が徐々に解明されつつある.本研究は,これら人間の視覚機能に習い,この工学モデルを作ることを目的とする.視覚刺激は,網膜から脳に伝達され処理されるが,この際,眼球運動が重要な役割を持っていると考えられる.サッケードは,次の視点にジャンプする運動である.この時,画像の特徴点をトリガーとして移動することが種々検討されている.網膜の機能には中心視と周辺視がある.この周辺視機能に何らかの要因があるとみられる.そこで,常時周期的に運動をしている固視微動(フリックの振幅:約0.3度)に着目した.本報告は,図形パターンを見る時の視線移動軌跡をアイカメラで測定するとともに,疑似網膜モデルを構成し,これを各方向に微小移動した時,周辺視に大きな影響を与える部位に,視点を移動するアルゴリズムを考え,そのシミュレーションによる軌跡と比較した結果を述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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