UNIXワークステーション上に構築したPC用プログラミング開発環境
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近代的なソフトウェア開発過程では、開発対象のソフトの実行および状態の制御・表示を行なうデバッガは必須である。しかし、OSなどをデバッグする場合、デバッガ自体の動作がデバッグ対象のソフトによって影響されてしまう。また、メモリが小さいマシンでは大きなプログラムのシンボリックデバッグは困難である。このような問題に対処するため、デバッガ本体をターゲットマシンとは別のホストで動かす、というリモートデバッガが提唱されている。リモートデバッガでは、デバッガのコードのうち必要最小限のスタブのみをターゲット上に置き、残りの大部分にコードをホスト上に置く。このリモートデバッガはワークステーシン上では広く使われているが、PC上では、ICEなどを除いてあまり使われていなかった。我々は、開発中のCubixオペレーティングシステムのPC(J-3100)上でのプロトタイプを効率よく開発するため、PCをターゲットとするリモートデバッグを含めた、ワークステーションをホストとするクロス開発環境を作成した。その概要を述べ、PC上に他のOSやモニタなどを構築する際の参考に供したい。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
関連論文
- 次世代アーキテクチャ向けオペレーティングシステム・マイクロカーネルの開発
- 自律コンピューティングのための運用知識を共有できる自己修復技術
- カプセル化された運用知識に基づく自律運用方式の提案(自律協調システム, 自律協調システム及び一般)
- C-026 リソース融通のためのサーバ移送機構の試作(C分野:アーキテクチャ・ハードウェア)
- L-001 グリッド技術によるポリシーベースのクラスター間リソース融通(L.インターネット)
- モバイルコンピュ-ティングのためのミドルウェア技術 (特集:モバイル化が進む情報通信システム--いつでも,どこでも,情報アクセス!)
- C-019 市場メカニズムにもとづくQoS適応リソース割り当てシステムQARAMAMEの設計とシミュレーション(C分野:ハードウェア・アーキテクチャ)
- UNIXワークステーション上に構築したPC用プログラミング開発環境