LAN-WAN接続における複数回線トラフィック分散の方式と性能
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概要
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近年、ワークステーションやパソコンが広く普及するようになったが、それらは単独で使用されるのではなく、LAN(Local Area Network)に接続され、データ共有や情報交換、資源共有を他の計算機との間で行うことが当然となりつつある。LANを利用して相互接続が可能な範囲は、1つの建物か敷地内にかぎられるため、遠隔地での相互接続を行うためにLAN間接続が行われている。遠隔地のLAN間接続を行うためにはWAN(Wide Area Network)を利用するが、これまでは、パケット網や高速デジタル専用線が使用されてきた。現在あるパケツト網は課金の面ではLAN間接続に適しているが、転送速度の面ではLAN環境でのアプリケーションの利用をスムーズに行うために十分とは言えない。LAN環境でのアプリケーションの利用をスムーズに行うためには、一般的に高速デジタル専用線が必要になると考えられる。ところが、ISO 8802-3を例にすると、LAN上での転送速度は10Mbpsであるため、同等の速度で高速デジタル専用線を利用するためには大きなコストがかかる。LAN上のトラヒックは、バースト転送を行った場合は大きな転送容量が要求されるが、平均するとWAN回線の容量に収まる場合が多いと考えられる。このような特徴のあるLAN上のトラヒックを中継する場合において、LAN環境でのアプリケーションの利用がスムーズに行え、かつコストを押える方法として、通常はWAN回線を1回線(専用回線)使用し、トラヒックが増える場合に複数の回線(交換回線)を使用してトラヒツク分散を行うことが有効であると考えられる。そこで、我々はLAN間をブリッジ接続した場合に、高速デジタル回線とISDN回線(基本インタフェース)を利用して、トラヒック分散を行う方式を開発し、その性能および上位プロトコルとの相関を測定した。本論文では、トラヒック分散を行う方式を説明し、その効果を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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