例文による品詞指定を用いた単語登録方式
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概要
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日本語ワードプロセッサやワープロソフトなどの発達にともない、日本語入力システムにおける仮名漢字変換効率に対する要望も高まってきている。通常、日本語入力システムの操作中に変換できない単語がある場合、単語登録を行う。この単語登録において,登録を行う単語に対する品詞の選択が重要になる。一般の日本語入力システムの代表例としてVJEの単語登録における品詞選択の例を示す。単語登録のモードに移ると、名詞系を中心とした五種類ぐらいの品詞が並ぶ。登録する品詞がない場合は、たくさんの単語登録が出来るモードに移る。このモードでは、だいたい30種類の品詞が並び、この中から該当すると思う品詞を探すようになっている。また、他の日本語入力システムでは、登録できる品詞の数を名詞を中心とした五種類ほどにしているものもある。上記に示す方法では、名詞系の品詞を除く単語(品詞分類の難しい語)を正しく登録する場合に(1)たくさんの品詞の中から、選択しなければならない。(2)日本語文法を熟知していないと難しい。(3)選択した品詞が合っているかどうかの確認が出来ない。(4)登録できない品詞がある。といった問題が感じられる。上記の問題を解決する方法として、日本語入力システムにおける単語登録に例文を使用して、品詞選択の情報を提供していく例文による品詞指定方式について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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菅井 勝
日本電気(株)ソフトウェア生産技術開発本部基本方式開発部
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富山 幸男
日本電気マイコンテクノロジー(株)ソフトウェア生産技術部
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森川 好美
日本電気マイコンテクノロジー(株)ソフトウェア生産技術部
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