ボード化LISPマシンにおけるRPC機能の検討

概要

論文の詳細を見る
専用プロセサを持つシステムを、汎用のプロセサを利用したFront End Processor(FEP)と専用プロセサを組み合わせて実現することがある。例えばLISPワークステーションELISはLISPプロセサボードと入出力のサーバとして動作するFEPからなる。この場合LISPプロセサボードに対してFEPから処理依頼が来ることはなかった。しかし、LISPプロセサボードをFAや各種の制御システムに組み込んで用いる場合や、FEP上のソフトウェアを使いながら特定の処理のみLISPブロセサボード上で行ないたい場合、FEPあるいは外部からLISPプロセサボードに対して処理依頼を行なう必要がある。さらに、組み合わせるFEPの機能に対応して効率のよい機能分散が実現できる、柔軟性のある双方向の機能分散の機構を検討した。またネットワークを介した機能分散と、FEP・LISPプロセサボードのローカルな機能分散の機構の両立、マルチLISPプロセサボードシステムでの適応性も考慮した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16