公衆フレームリレー綱における輻輳発生メカニズムと制御法
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概要
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NTTでは、94年11月に公衆フレームリレー(FR:FrameRelay)サービスを開始した。NTTの公衆FRサービスは、高速なアクセス速度(1.5Mbps,128Kbps)と、数十msと短い綱内遅延時間を実現している。LAN間接続における数百KB程度のデータがバースト的に発生するサービス(電子メール、DBアクセスのトランザクション処理等)では輻輳することなく確実に通信できる。しかし、FR綱はその高速性・低退延時間特性により従来パケット綱では諦めていた音声、動画像転送等の連続データ転送に利用することが想定される。データの連続転送によりFR綱は輻輳状態になり、綱内遅延時間の増加、フレームの破棄等のユーザにとって好ましくない状態が発生する。本検討では、ユーザからNTTのFR網に連続したデータ転送を行うことにより強制的に輻輳を発生させ、輻輳の発生メカニズム、輻輳解除方法等のFR綱利用技術を明らかにした。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15