ファクシミリ合成符号を用いたミクストモード通信の一手法

概要

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文字,図形,画像等の性質の異なる情報メディアを一括処理・蓄積・伝送するミクストモード文書処理に関する研究がさかんに行われている.CCITTのT.73(「テレマティックサービスのためのドキュメント交換プロトコル」)では,異なるコンテントをもつ複数のオブジェクトを同時に伝送・蓄積・処理するための,文書構造等について規定している.しかしながら,多くの冗長性を有するイメージデータについては,その記憶容量・伝送速度等の面での不利が問題となっている.この報告では,イメージデータを対象としたファクシミリ符号の冗長性を逆に利用して,文字情報・図形情報およびその属性情報等を合成符号化して一括伝送・処理する手法を提案する.本手法は,イメージデータからなるコンテントに他のテキストデータや構造情報等を合成して符号化し,一括伝送・蓄積を行う.したがって,見かけ上イメージデータのみの伝送によりミクストモード文書のすべての構造を伝送することが可能である.
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15