Emacs系エディタでの日本語の誤り探索
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概要
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学術論文のような明晰な日本語が要求される文書を執筆するときに利用することを想定した日本語の誤り探索のためのツールを開発した。Unixワークステーションの環境であれば原則として機種を問わず使用できるが、特にEmacs系エディタで利用する場合に適した設計になっている。(1)参照する辞書にない自立語を使っていないか、(2)自立語に続く付属語が妥当であるか、(3)読点などが欠落していないか、(4)括弧のバランス、(5)文体の統一がとれているか、などを辞書を参照しながら探索する。誤り探索の対象となる文書は通常仮名漢字変換プログラムを用いて作成されていることから、形式的には文法規則には合致している誤りが少なくない。これらを検出するために、複合名詞や複合動詞はすべて辞書に見出し語として登録されていることが必要である。正しい文章を誤って誤りと指摘する個所が多くてもよいから、探索すべき誤りを見逃さないことに重点を置く。分野毎の複数の辞書の組み合わせを任意に選択できる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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