幾何学習支援ツールにおける立体図形の展開機能
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概要
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小・中学生の展開図の学習を支援する教育用ソフトウェアには、(1)学習者が展開図そのものをコンピュータに入力し、その展開図から正しく立体図形が組み上がるかをコンピュータが判断し、その正誤を学習者に返す方式と、(2)対象とする立体図形があらかじめ与えられ、それを学習者が展開していくことにより、展開図を得る方式がある。しかしながら、これまでのところ、どちらの方式においても扱える立体図形が限られておリ、ユーザである学習者あるいは教材として用いる先生の応用範囲は広いとは言えない。そこで我々は、(2)の方式において、あらかじめ与えられた立体図形のみでなく、それらの立体図形に対して切断や投影などを行う一連の幾何学習操作の1つとして、切断後の立体図形に対しても学習者が自由に立体図形を展開したリ、組み立てたりできるようにしたいと考えた。(図1)[figure]本論文では、任意の立体図形(ただし、平面で構成された凸面体)に対する展開・組み立て機能を実現するための基本データ構造とアルゴリズムについて概要を述べる。
- 1994-03-07