情報蓄積型ソフトウェア・システムにおいて安定した仕様を構築する一方法
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概要
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ソフトウェアの生産方式は、1980年代初頭のライフサイクル論争以来、従来のウォータフォール型の生産形態では要求の抽出不能性や不確定性の問題を原理的に解決できないことが再認識され、オぺレーショナル・アプローチや自動プログラミングのパラダイムに代表される新しい生産形態に移行して行く傾向にある。我々は、情報蓄積型ソフトウェア・システムを主対象として、形式的な仕様記述モデル、並びに、その仕様化技法を開発して来た。この情報蓄積型ソフトウェア・システム仕様化技法に従って得られる最終的な仕様は、従来の生産形態における要求仕様やシステム外部仕様に相当するものであるが、遥かに形式的で、かつ、記述量も多い。本稿では、安定した仕様の導出方法について論ずる。ここで言う「安定」とは、ユーザのシステムに対する要求変更が起こりにくく、起こった場合でも、仕様の変更範囲が限定化され、これに迅速に対処可能なことである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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