ソフトウェア設計支援システムMDL/MDAにおける設計仕様構造とプログラミング言語との対応関係についての一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は、構造設計からプログラミング工程に至る設計作業を総合的に支援するソフトウェア設計支援システムMDL/MDA(Module Design Language/Analyzer)の開発を進めている。本システムでは、種々の設計仕様情報を設計の概念に基づいて整理体系化し、E-Rモデルによるデータベースで一元管理している。この仕様データベーススキーマのことを設計仕様構造といい、この構造に従った種々の解析を行うことにより設計の正当性を自動的に保証することができる。ただし、本構造をユーザに直接見せることはせず、従来の定形フォームの手書きドキュメント作業との親和性を図るために、ワークシートを仕様データベースのビューとして定義し、これだけをユーザに提供している。設計仕様情報の内、上流工程に近いものは、プログラミング言語とは独立であるが、下流に近くなると依存度が増す。従来、仕様書とプログラムの対応がとれなくなったり、設計支援ツールとプログラミング支援ツールが有機的に結合できなかった理由は、この設計仕様とプログラムとの依存性を考慮していなかったことによっているといっても過言ではない。本稿では、この依存性を中心にして、Cを対象としたデータ構造の設計仕様について論ずる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
関連論文
- 企業における上級ソフトウェア技術者養成のための実践訓練コースSEP開発と評価
- ソフトウェア開発プロセスを支援するデータベースの一方式
- ソフトウェア設計・製作支援システムCADRIS(3) : 仕様蓄積方式
- 精密ソフトウェア工学のすすめ
- 知識主導社会へ向けての上級ソフトウェア技術教育
- (114) 知識主導社会へ向けての上級ソフトウェア技術教育 : 日立のソフトウェアエンジニアリングプロジェクト教育の試み(第29セッション 企業内における技術者教育・管理者教育(3))
- 上級ソフトウェア技術者の教育手法 : ソフトウェア・ハット
- 情報蓄積型ソフトウェア・システムにおいて安定した仕様を構築する一方法
- ソフトウェア設計支援システムMDL/MDAにおける設計仕様構造とプログラミング言語との対応関係についての一考察
- ソフトウェア設計支援システムMDL/MDAにおける複数仕様間操作の一方式
- 特別講演を聴講してII(第1回情報プロフェッショナルシンポジウム聴講報告)