地図を利用した電力設備管理システム
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概要
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地図利用情報管理システムMINDS[1]を利用し、電力設備管理システムを開発した。これは送電線ルート図,設計図等の画像データと、送電線ルート図上の送電線や鉄塔等をベクトル化した図形データ、及び図形に関係付けられた属性データを、ワークステーションタイプのMINDS-10で一括管理するものである。電力設備の管理は、設備の配置を示す設備図や各設備の設計図等の図面と設備の属性データを示す帳票を使って行われているが、機械化によってこれらの一括管理をはかった。機械化の対応に対しては、既存の大量図面をいかに入力処理し、また、それらをいかにうまく利用し得るかを、対象図面の特徴を考慮して、検討を行った。送電線ルート図は、地図の上に送電線のルートが描かれているもので、各送電線が巻物のように長い1枚の図面で管理されている。この図面は横方向には数mの長さ(幅は25cm程度)の図面であり、送電線の走行方向が変わるところでは、地図及び送電線の絵図が一旦とぎれ、送電線の走行方向が水平になるように地図を回転した形で以後の図面が続いている。分断された絵図の両方には同一の鉄塔が描かれており、重複した部分がある。このように、送電線ルート図は、通常の地図対応の図面に比べると、やや特異な図面である。図1に、送電線ルート図の一部(走行方向が変わる部分)を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
-
小林 健一
日本電気(株)
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西山 和義
(株)東芝府中工場
-
瓜生 健二
九州電力(株) 総合研究所
-
寺崎 直昭
九州電力(株) 総合研究所
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小林 健一
(株)東芝 電力事業部
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崎山 三英子
(株)東芝 電力事業部
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石井 博
(株)東芝 府中工場
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