名刺OCRにおける文字方向の自動判定方法
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概要
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名刺は個人情報として利用価値が高く、その自動入力によるデータベースシステムが望まれている。その方法として、名刺OCRへの要求が高まっている。名刺はその書式の違いにより、大きく分けて縦型名刺、横型名刺があり、また読み取り(スキャナへの挿入)方向の違いにより文字の向きは4方向の可能性がある(図1)。したがって名刺OCRにおいては、文字方向の自動判定処理が必要不可欠となる。従来、一般文書については、そのイメージの縦横斜影をとり、行間の比較を行うことによる縦横書式判定方法が報告されているが、名刺はそのレイアウトの複雑さにより単純な斜影のみでは判定ができず、文字列の並び方向がわかっても縦型と横型で文字の向きが異なるという問題があった。本稿では、名刺モデルの概念を導入し項目推定処理を行うことにより、文字認識、キーワード照合処理とあわせて文字の方向判定を効率良く行う方法について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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