ドット文字認識における最適2値化方法
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概要
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一般にOCRで処理される画像は2値画像であるが,認識のためには文字中の線分のかすれ,線分間のつぶれがないなど品質の良い画像が要求される.一般的な2値化の手法としては,モード法,微分ヒストグラム法,p-タイル法,判別分析法などが考えられている.しかし,これらは特にOCRのための最良の閾値を求めることを目的としているわけではなく,比較的品質の良い画像を対象としたものもある.ワイヤー・ドット・プリンターで印字された文字(ドット文字)は,インクリボンの状態によって原稿濃度が変化し,閾値か少し違うと認識率が急激に低下するという傾向があり,これらの方法ではあまり効果的ではない.しかし,近年の急速なワープロの普及に伴い,このようなドット文字に対しても認識率を向上させることが欠かせなくなってきた.そこで本稿では,特にドット文字に対しての2値化方法について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12