FORTRAN最適化の強化 : ベクトルプロセサ用レジスタ割当てにおけるループ分割方式

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概要

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スーパーコンピュータのアーキテクチャの中には、HITAC-S810のように、ベクトルプロセサ部は、スカラプロセサ部からベクトル命令をまとめて起動する方式がある。この方式では、できるだけ「ベクトル処理単位」を大きくするすることが性能上大きい効果があるが、ベクトル処理で使用するレジスタ類は有限であることから「ベクトル処理単位」にまとめられる範囲には限界がある。従来のコンパイラでは、ベクトルレジスタ割当て以前にレジスタ必要量見積りによるループ分割を行っていた。そのため見積りに誤差が出たとき「ベクトル処理単位」が不当に小さくなったり、ベクトル処理をあきらめスカラ処理を行わなければならないことがあり、ベクトルプロセサの性能が十分引き出せないことがあった。本報告ではベクトル化ループに対するベクトルレジスタ割当て時、レジスタ不足となった場合にループ分割を行うことが可能になったので報告する。
社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

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