並列オブジェクト指向システムORAGA : 単一代入則に基づくオブジェクト指向プログラミング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ORAGAは,ソフトウェア開発をアーキテクチャの側から総合的にサポートするシステムである。特に並列アーキテクチャ上のソフトウェア開発を問題にする。ここでは,オブジェクト指向・データフロー・単一代入則を導入し,並列処理記述を簡略する。さらに名前の観点からソフトウェア開発を見直すことにより,従来とは,異なるプログラム生産方法を開発する。このシステムは,以下の4つの部分からなる。(1)並列オブジェクト指向言語DinnerBell並列処理を記述するために,オブジェクト指向とデータフローの概念を導入した言語(2)並列デバッギング・ツールObjectPeeperオブジェクトと,単一代入型言語の特徴を活かした並列処理のためのデバッギング・ツール(3)並列オブジェクト指向アーキテクチャOragaltSelfメッセージパッシングを単位とする並列実行を行なう計算機アーキテクチャ(4)名前管理システムNameMasterソフトウェアとオブジェクトを結ぶ名前の生成・管理・表示を行なうシステム。これらのサブシステムが統一されて初めてORAGAができることになる。現在は,DinnerBell言語の試作(第2版)とObjectPeeperの表示部,NameMasterの試作を行なっている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
関連論文
- サービスベースシステムにおける分散情報管理
- 時相論理に基づく論理回路検証システム
- RTL-Tokioに基づくパイプライン化支援
- RTL-Tokio : レジスタトランスファレベル動作記述言語
- 時相論理型言語Tokioによるハードウェア記述 : 時間に依存するfactによる同期記述
- 制御部品を利用したユーザインタフェース構築方法
- 並列オブジェクト指向システムORAGA : 並列実行のシミュレーション
- 並列オブジェクト指向システムORAGA : 単一代入則に基づくオブジェクト指向プログラミング
- 時相論理型言語Tokioに基づく論理設計支援システム
- 時相論理型言語Tokioにおける非決定的実行
- 高並列推論エンジン実験環境PIEEEの概要