構造型MVCパターンとGUIビルダーへの応用
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概要
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Model-View-Controller(MVC)は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を実現する上での標準的な指針としてよく用いられている。MVCは、簡潔で抽象的なものであり、その考え方は非常に有効である反面、実際に具体的なGUIを作成する上では、モデルあるいはビューの設計はより複雑なものとなる。モデルとビューの間の関係は実際にはそれほど簡潔にならないことが多く、生産性や再利用性を上げるという観点ではより詳細化されたレベルでの枠組みを考えることが重要である.(例えばShanのMoDEは同様の観点かへより詳細な枠組みを検討している.)さて、近年の複雑なウィンドウの入れ子構造を利用したGUIを実現するためのプログラミングは、MVCの考え方をしたとしても労力のかかるものとなっておりアプリケーション全体の作成工数に占める割合は依然として大きい。GUIビルダーは生産性の向上には貢献しているが、複雑なGUIを扱うには不十分な面がある。我々は、GUIビルダーがウィンドウ間の関係が動的に変化するようなGUIの作成を扱いにくい点に注目し、そのような変化を扱うための「構造型MMC」を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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