マツの穂の長さおよび地上高とシンクイムシによる食害との関係
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概要
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1957〜1960年の間に、東京大学愛知演習林内の若いクロマツ造林地において、シンクイムシの食害をうけて先端の枯死した穂の数を調査した。マッの穂の被害は、上部においてもっとも高い割合であった。中部では、穂の被害率がほぼ全体の被害率に近い値であった。穂の長さによって被害率が異なり、上中下のどの部分においても、長い穂ほど高い割合で食害をうけていた。同じ長さの穂の被害率は、中部と下部の間では差がなかったが、上部の穂は長さに関係なく中下部より高率の被害をうけると推察された。単木の上部の穂に高い被害率がみられるのは、穂が高い位置にあると同時に、長い穂が比かく的多く存在することに原因すると考えられる。
- 日本森林学会の論文
- 1965-03-25
著者
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