ヒイロタケの菌粒形成とその呼吸について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒイロタケは振盪培養によると均一微細な菌粒(Pellet)を形成する。その場合, 接種用の菌糸としては若くて新鮮なものが必要である。また振盪の割合は菌粒の直径に直接ひゞき, 毎分130回の振動数がてきとうである。振盪培養による菌粒の生長は迅速で, 培養3日目には最大生長量に達するが, 培養中の呼吸度の変化も著しい。自己呼吸の強度は飢餓培養の時間に従つて次第に減つて行き, 14〜15時間で大体一定した値(Qo_2約15)に落着いている。これらの結果にもとずいて, 木材腐朽菌の生理生化学的研究に好都合な実験材料を, ヒイロタケに於て, ととのえることが出来た。
- 日本森林学会の論文
- 1953-05-25
著者
-
原口 隆英
東京教育大学農学部
-
福住 俊郎
Fuculty Of Agriculture University Of Tokyo.
-
福住 俊郎
Faculty of Agriculture, University of Tokyo
-
原口 隆英
Faculty of Agriculture, University of Tokyo
関連論文
- 木材腐朽菌の半合成培地について : ヒイロタケの液体培養
- 材質分解型指数による木材腐朽菌の類別
- アカマツの高とりき(第3報)
- 木材腐朽菌ヒイロタケによるブドウ糖その他 2,3 基質の酸化的同化
- ヒイロタケの菌粒形成とその呼吸について
- 木材腐朽菌のフェノールオキシダーゼ(第1報) : フェノール物質に対するオキシダーゼの反応
- 23 コフキサルノコシカケ菌に關する研究(豫報)(林業の部)(昭和25年日本林學會春季大會)