森林作業における歩行負担の生理学的解析
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概要
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伐出作業における林内歩行の生理的負担と林地歩行要因の関係を明らかにし, 将来的に作業環境を改善することを視野に入れて回避するべき作業エリアの検討を行った。歩行要因としては林地傾斜・歩行距離・負担重量・作業員・登降を取り上げ, 心拍数の連続測定を行った。そして全歩行時間, 平均心拍数などを用いそれぞれについて歩行要因と生理的負担の関係を検討した。その結果, 人の生理的負担は林地傾斜では25〜35°の間, 歩行距離では40 m当たり, 登降の違いなどで大きく左右されることがわかった。作業エリアについては林地傾斜35°の斜面では歩行距離40 m以上の歩行は可能な限り回避するべきであり, 林地傾斜15〜25°の斜面では作業能率の面から路網の整備や架線の張り方の改善など, 対策を講じる必要があることがわかった。
- 2001-11-16
著者
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