北方系針広混交林における樹種の分布と地況要因との関係
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概要
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北海道中央部の北方系針広混交林における林分調査結果をもとに, 樹種の分布と地況要因との関係を広域を対象に定量的に明らかにした。その結果, 標高では800 m前後を境に, ミズナラ, シナノキなどの温帯性広葉樹が減少し, エゾマツ, ダケカンバが増加して針広混交林から亜寒帯性針葉樹林に移行していた。方位ではトドマツの占有率は北, 東より南, 西のほうが大きかった。地形ではトドマツは谷で占有率が小さく, ヤチダモ, カツラ, イタヤカエデは谷で占有率が大きかった。数量化I類による解析では, トドマツ, エゾマツ以外の樹種は良好な結果を得られなかったが, トドマツ, エゾマツは地況要因によって分布のおおまかな予測は可能であると考えられた。
- 2000-08-16
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