年輪幅の縦断的分布についての数学的表現の試み(IV) : 線形増殖過程の応用
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概要
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同化物質の動きを二つの異なるランダム・ウォークでモデル化した。一つは定常分布がガンマ分布となるランダム・ウォーク(樹幹上部)であり, もう一つは定常分布が指数分布となるランダム・ウォーク(樹幹下部)である。この二つのランダム・ウォークに同化物質の発生源を付け, 二つの同化物質の動きを合成した。各時点と師部の各位置で同化物質の一部が年輪として固定されるものとして, 連続的に年輪が形成されるモデルを作成した。このモデルより得られた曲線を, スギ(Cryptomeria japonica D.DON)の資料に適用し, 良好な結果を得た。
- 日本森林学会の論文
- 1996-02-16
著者
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