長伐期低コスト林業の経済分析(I) : 実質賃金率の上昇に対する森林所有者の対応
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は, 実質賃金率の上昇が林業経営における二つの生産要素(時間と労働)の投入量に及ぼす影響について考察した。森林純収穫ルール, 内部収益率ルール, FISHERのルール, FAUSTMANNのルールの, それぞれの決定ルールを利潤関数として定式化し, 利潤関数が強い凹関数であるという仮定の下で, 比較静学分析を試みた。結果は, 実質賃金率が上昇するとき, 最適伐期齢は上昇する (内部収益率ルール), 最適労働投入量は減少する(FISHERのルール), 上述の現象のうち少なくとも一方が生じる(森林純収穫ルールおよびFAUSTMANNのルール), である。
- 1991-11-01
著者
関連論文
- 森林レク・エリアの経済的価値評価の理論と適用 : 旅行費用法を用いて(1992年秋季大会)
- 自由論題論文11.林業経済学における異齢林の取扱い方について(1991年秋季大会)
- 不確実性下の林業経営に関する理論的研究(I)(1987年度秋季大会自由論題論文)
- 不確実性下の林業経営に関する理論的研究(I) : 単一林分を対象とする瞬時決定モデルを用いて(自由論題報告要旨,1987年度秋季大会報告)
- 森林水文ワークショップ・林業統計研究会合同シンポジウム「森林計画と流域保全 : 両分野の共通問題へのアプローチ-」(II)
- 森林水文ワークショップ・林業統計研究会合同シンポジウム「森林計画と流域保全 : 両分野の共通問題へのアプローチ」(I)
- 森林水文ワークショップ・林業統計研究会合同シンポジウム「森林計画と流域保全-両分野の共通問題へのアプローチ」(記録)
- 分収造林契約のミクロ経済分析(II) : 基本モデルの拡張
- 分収造林契約のミクロ経済分析(I) : 基本モデルとその結果
- 長伐期低コスト林業の経済分析(I) : 実質賃金率の上昇に対する森林所有者の対応
- 地形成と販売戦略 : 「変貌する製材産地と製材業」(半田良一編)を読んで
- (5) 応用科学・社会科学としての林業経済学とその個人的展望(林業経済学の未来を求めて(I))
- 報告2 資産選択理論による林業経営モデルの研究 : 基礎的考察(1987年度(第25回)西日本林業経済研究会報告)