樹冠モデルに基づく無間伐林分の本数変化の予測
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概要
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無間伐林における立木本数の推移について、林木の樹冠型を考慮したモデルを構成した。使用した仮定は以下のとおりである。1)林木の樹冠は相対成長パターンに従う。2)若齢時は、ほぼ100%うっ閉を維持し、壮齢以降、うっ閉が100%以下になってからは、林分葉量一定で推移するものとする。3)樹高成長は林分密度に影響されないものとする。本モデルは樹冠に関するパラメータが一定の場合、樹高成長にG0MPERTZ型を仮定するとHILMIの自然疎開モデルとREINEKEの最多密度式に形式上一致することが認められた。また、実用的な推定方式として樹高成長パターンがG0MPERTZ型に従うとき、そのパラメータを用いて直接本数変化を予測する方法を誘導した。この方法は樹冠に関するパラメータを一定として、仮定2)により2段階の変化パターンを組み合わせたものである。モデルによる計算は実測資料とよく適合した。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1989-05-01
著者
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