Eコマースのサイバー法的考察(特集:E-Commerceと図書館)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は, Eコマースのなかでも, とくにB to C(企業と消費者との間)のEコマースを対象として考察を加えた。このB to CのEコマースの多くは, インターネット利用の"通信販売"の姿をとっているところから, 通信販売を規律する訪問販売法の適用対象とされている。しかし, ネットショップは"出店""閉店"が容易でトラブル発生も多くなっており, 安全な取引の確保に向けていくつかの新たな試みがなされている。インターネット上のB to CのEコマース成約への手続きは, ビジネスモデル特許の対象ともなりうる。また, Eコマースの対象商品がソフトウェア, データベース, デジタルコンテンツ等の場合は著作権法や不正競争防止法でも保護され得る。最近, アメリカでは, このようなデジタル情報商品を提供する契約を規律する州法の制定を促す"統一コンピュータ情報取引法"(UCITA)が作成された。その問題点についても論じた。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 2001-01-01
著者
関連論文
- 人文社会系研究者の生態と研究上の倫理(:科学情報の倫理)
- 図書館と著作権(V. 図書館資料論,300号記念「図書館・図書館学の発展-21世紀を拓く」)
- 青山紘一監修/経済産業調査会篇, 知財六法2001:知的財産関係法令集, 経済産業調査会, 2001.2, A5判, 1975p., 26,000円(外税), ISBN:4-8065-1621-X
- Eコマースのサイバー法的考察(特集:E-Commerceと図書館)
- ウォルター・ホワイトヒル著, 川崎良孝訳, ボストン市立図書館100年史-栄光,挫折,再生-, 日本図書館協会, 1999.1, 409p, 22cm, 8,000円
- 大学の講義は立派な著作物 (インタラクティブ・エッセイ)
- 図書館の電子メディア提供サービスと著作権
- アメリカ合衆国における行政機関によるwhistleblower保護制度の現状と問題点
- アメリカ公共図書館制度におけるLibrary boardsの位置
- アメリカ連邦図書館立法に関する一考察
- 著作権とデジタル図書館 : アメリカの将来と国際的関わり
- 図書館・図書館情報学と"法",市民社会との交錯 (特集 図書館情報学に求めるもの)
- 情報社会の知的所有権 : 電子出版と電子図書館における著作権
- "高度情報化社会と法"についての序説的検討-1-