人文社会科学系大学のデジタル情報資源の導入と評価(<特集>ディジタル情報資源の評価)
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概要
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デジタル情報資源は特殊で実験的な資料ではなく, 図書館にとって普通の資料になってきた。しかし, 日本の図書館にデジタル情報資源の評価方法が一般化するほど定着もしていない。デジタル情報資源の評価の素材として, 電子ジャーナルの統合サービス(Aggregator)をとりあげた。問題はメディアの機能上の比較による評価だけでは不十分である。デジタル情報資源の利便性と利用者にとっての利便性を合致させる手法が必要である。デジタル情報資源の評価手法の多くは利用者全員を対象にしたマスアプローチをとっている。マスアプローチは無駄があり欠陥がある。そこで必要なのが標的マーケティングである。E.M.Rogersの『Diffusion of innovation』がある。イノベーション普及学では, 採用者グループを次の5つのグループに分けている。(1)革新的採用者(2)初期少数採用者(3)前期多数採用者(4)後期多数採用者(5)採用遅延者。この理論はデジタル情報資源評価に極めて有効であると考察した。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 2000-05-01
著者
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