CO_2 ナルコーシスの呼吸管理中における気管支ファイバースコープの有用性 : 新しく開発したコネクターを用いての経験
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概要
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我々は11人のCO_2ナルコーシスの患者に気管支洗滌を行なった。洗滌方法は人工呼吸器を装着したままで気管支ファイバースコープ(BF)を用いて抗生剤溶液200mlで行なった。洗滌直後より2時間以内にPa_<CO_2>は有意に低下し, 症状の改善がみられた。原因菌は緑膿菌が大部分であり, 連日の洗滌により粘稠な膿性痰は認められなくなり, weaningまでの期間が著しく短縮された。以上よりCO_2ナルコーシスの患者にはBFを用いた気管支洗滌療法は簡便であり, 臨床的に多大な効果を示すことから第一に選択されるべき方法と考える。
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 1984-09-25
著者
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小室 康男
旭中央病院内科
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小室 康男
旭中央病院呼吸器内科
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中田 正幸
東邦大学救命救急センター
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尾崎 元信
東邦大学医学部第1内科学教室
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尾崎 元信
東邦大学救命救急センター
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酒井 孝夫
東邦大学救命救急センター
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