気管支鏡下電気焼灼術(高周波スネア)により摘出した, 気管原発の神経鞘腫の1例

元データ 2004-09-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

背景. 気管原発の良性腫瘍のなかで神経鞘腫の発生頻度は極めて少ない. 治療は気管切除された報告が多いが, 今回, 全身麻酔下の気管支鏡下高周波スネアにより切除した1例を経験した. 症例. 35歳, 女性. 主訴は喘鳴, 呼吸困難感. 近医で喘息と診断され治療していたが症状が増悪し当院受診した. 胸部CT検査により気管内腔に球形腫瘤が確認された. MPR-CT画像や3D-CT画像から腫瘤は有茎性で, 壁外進展なく末梢気管に病変はないと判断された. 局麻下の気管支鏡検査で気管後壁から発生する可動性のある球形の腫瘤が確認された. 完全切除が可能と判断し診断的治療として全麻下で気管支鏡下高周波スネアによる腫瘍切除術を施行した. 腫瘍は気管原発の神経鞘腫で切除断端は陽性であった. 術中に合併症はなく術後速やかに症状は改善した. 結果. 気管原発の神経鞘腫に対して, 気管支鏡下高周波スネアによる切除を全身麻酔管理下で施行した. 本法は低侵襲で繰り返し施行でき再発が認められても再検討する方法であると考える.

著者

河原 正明 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科
川口 知哉 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科
川口 知哉 近畿中央胸部疾患センター内科
松村 晃秀 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター外科
坂谷 光則 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科
坂谷 光則 近畿中央胸部疾患センター内科
田中 壽一 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター外科
廣島 健三 千葉大学大学院医学研究院診断病理学
廣島 健三 千葉大学大学院医学研究院基礎病理学
田村 光信 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター外科
林 清二 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科
河原 正明 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター
坂谷 光則 国立病院機構札幌南病院
田中 壽一 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 外科
川口 知哉 国立病院機構ebm推進のための大規模研究グループ
松村 晃秀 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター呼吸器外科
林 清二 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター

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