内視鏡所見よりみた自家ならびに同種気管移植片の治癒過程
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概要
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雑種成犬19頭を対象に, 気管移植片の治癒過程を内視鏡所見よりretrospectiveに検討した。長さ4.0cm未満の移植片を用いた自家移植群(n=5)は, 治癒までに6∿7週間を要した。移植片の血流再開は移植後2週目に確認され, 粘膜上皮の再生も早いもので3週目から認められた。一方, 4.0cm以上の移植片(n=5)では, 移植後2週目を境にその形態維持が困難となり, 肉芽性もしくは軟化性の狭窄を認めた。免疫抑制を受けていない同種他家移植群(n=9)では, 移植後1週目より高度の炎症あるいは移植片中央部の肉芽性狭窄を認め, 6週目までに全例が死亡した。拒絶反応は高度の炎症性変化に引き続いて現れる中等度以上の虚血性変化として認められた。血流や拒絶反応の問題から, 気管移植では移植後早期より3週目までの頻回な内視鏡検査が必要と考えられた。
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 1993-07-25
著者
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