コンパイラが支援するソフトウェアDSMにおけるプリフェッチ機構(コンパイラ技術)
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概要
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ソフトウェアDSMは、汎用の分散並列環境において、実行時に共有アドレス空間を提供できるため、幅広いアプリケーションを扱うことが可能である。ソフトウェアDSMでは、遠隔メモリアクセスのレイテンシの削減のために、遠隔ノードのデータを自ノードの局所メモリにキャッシュする。 本稿は、ソフトウェアDSMにおいて、アプリケーションプログラムのソースを直接解析する最適化コンパイラの支援により、遠隔メモリアクセスのレイテンシを更に削減する手法を提案する。すなわち、遠隔メモリアクセスのレイテンシを削減するための、プリフェッチを行うコンパイル技法を提案し、それを可能にするインタフェイスを導入する。上記のコンパイル技法を最適化コンパイラ(RCOP)に実装し、ギガビットイーサ接続された汎用のPCクラスタ上にランタイムを構築した。PCクラスタにおいて、SPLASH-2ベンチマークを用いた実験により、本最適化の効果を検証した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-02-02
著者
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