コンパイラが支援するソフトウェアDSMにおけるレイテンシ削減技法(ソフトウエアDSM)
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概要
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ソフトウェアDSMは, 汎用の分散並列環境において, 実行時に共有アドレス空間を提供できるため, 幅広いアプリケーションを扱うことが可能である.ソフトウェアDSMでは, 遠隔メモリアクセスのレイテンシの削減のために, 遠隔ノードのデータを自ノードの局所メモリにキャッシュする.本稿は, ソフトウェアDSMにおいて, アプリケーションプログラムのソースを直接解析する最適化コンパイラの支援により, 遠隔メモリアクセスのレイテンシをさらに削減する手法を提案する.すなわち, 遠隔メモリアクセスのレイテンシを削減するための, プリフェッチを行うコンパイル技法を提案し, それを可能にするインタフェースを導入する.上記のコンパイル技法を最適化コンパイラ(RCOP)に実装し, ギガビットイーサ接続された汎用のPCクラスタ上にランタイムを構築した.PCクラスタにおいて, SPLASH-2ベンチマークを用いた実験により, 本最適化の効果を検証した.
- 2005-05-15
著者
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