2階層PKIを用いたオンデマンドVPNシステム(<特集>産学連携論文)

概要

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VPNの普及によりインターネットを利用したセキュアな情報通信が実現可能な環境となった.しかし, VPNの設定やメンテナンスには専門的なスキルが必要であり利用までに時間やコストがかかる問題がある.また, 設定後は暗号鍵漏洩や設定情報の複製によるなりすましなどにより機密性が損なわれる問題があり企業や家庭で広く利用されるまでに至っていないのが現状である.筆者らは, H14年度に総務省よりインターネット等において各種通信サービスを安全に行うためのネットワーク基盤技術の調査研究を受託し, 鍵を安全に配送するネットワーク基盤技術としてSecure e-key Networkの調査研究を実施している.本稿はSecure e-key Networkの基本構想に基づき, VPN利用者の要求に対しネットワークを利用して即座にVPNをセキュアに開通するオンデマンドVPNシステムを提案する.オンデマンドVPNシステムは, 機器認証やサービス認証を行うことでリモート環境からVPN機器にセキュアに設定情報を配信・保存できる.本提案の実用性評価として, ICカードを用いたVPNルータにより検証環境を構成し, 任意の拠点をオンデマンドにVPN構築可能であることを検証した.また, そのターンアラウンド時間の測定結果を報告する.
一般社団法人情報処理学会の論文
2005-05-15

2階層PKIを用いたオンデマンドVPNシステム(<特集>産学連携論文)

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