サービス利用状況の変化に対する適応支援機構(<特集>高速ネットワークとマルチメディアアプリケーション)

概要

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本論文では,ユビキタスコンピューティング環境において利用者が移動した際,ネットワークの切断・接続によるサービスの利用状況の変化に対して動的に適応できるよう支援する機構の設計・実装について述べる.サービスの利用中断時に利用者がサービスとの事前処理を正確に行い,再開時に継続したサービス利用を行えることを実現する.中断のための事前処理が失敗した場合に備え,失敗時の処理も行えるようにする.また,サービス利用中断時でも利用者やサービスが自身だけで行える処理を実行できるような機能を提供し,中断時でも効率的なサービス利用を利用者が行えるようにする.これらの機能を利用することで利用者は移動しながら周辺のサービスを効率的に利用できる.本論文が提案するASDS(Adaptive Service Disconnect/Reconnect Support)は無線LANのS/N比に閾値を設定し,ネットワークの切断,接続を検知する.また,S/N比の変化の度合いからネットワーク切断の予見を行い,切断のための事前処理を実行できる.ASDSは切断,接続に必要な処理を適切なタイミングで動的に実行する.本論文ではASDSの設計・実装を行い,実際に敷設されている無線LANネットワーク網での実証実験を行った.また,応用アプリケーションであるMP3プレイヤを用いた評価を行い,ASDSの有効性を示した.
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-03-15

サービス利用状況の変化に対する適応支援機構(<特集>高速ネットワークとマルチメディアアプリケーション)

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