多重節点のスプライン関数を用いた補間
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多重節点のスプライン補間について,節点の決定方法を提案するとともに,その有効性を示している.補間関数をB-スプラインの線形結合で表すとき,節点はSchenberg-Whitney の条件(SW条件)を余裕をもって満たしている必要がある連続するM個の節点を重ねて置くことのできる点tは,S-W条件により,ある区間内に限定されるこのため,まず仮にすべての節点が単節点(simple knot)であるとして,S-W条件を余裕をもって満たすように節点の位置を仮に決定する.次に,点オの左(または右側)にある節点を,点オに近いものから[M/2]個取り点オまで移動する.同様に,点tの右(または左)側にある節点を,点オに近いものからM-[M/2〕個取り点/まで移動する.このようにしてM重節点を作れば,多重節点にした場合にもS-W条件を余裕をもって満たすことができる.ある点だけで節点が多重化されている補間は,その点での連続条件を自由に制御でき,通常のスプライン補間(単節点による補間)では作れないような曲線を作成できる特徴がある.また,全域で一様に節点を多重化させた補間は,通常のスプライン補間に比べると計算量と必要な記憶容量は多いが,補間結果を遠隔地へ転送するときの転送量が少抵い特徴がある.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-12-15
著者
関連論文
- 多重節点のスプライン関数を用いた補間
- ベクトル計算機に適したB-スプラインの計算法
- スプライン関数を用いた多次元データの補間 : スペクトル計算機向きの計算技術(数値計算基本アルゴリズムとそのソフトウェアの研究)
- スプライン関数を用いた多次元データの平滑化 : ベクトル計算機向きの算法
- ベクトル計算機に適したB-スプラインの計算法(スーパーコンピュータのための数値計算アルゴリズムの研究)
- 自由節点のスプライン関数を用いた補間について
- 区分的3次関数を用いた2次元データの平滑化の自動的方法
- 平面曲線の平滑化
- 区分的3次関数を用いたデータ平滑化 : 節点の決定について
- ワン・パス法によるデータ平滑化の安定性
- 区分的3次関数を用いたデータ平滑化 : 節点の決定について (計算の手間とデータ構造)
- 区分的3次関数を用いたワン・パス法によるデータ平滑化
- 木簡研究支援システムにおける視点操作と分類機構
- 階層構造グラフを用いた半構造化データの構造化手法(新世代データベース技術 : インターネット・マルチメディア・モーバイルを中心として)
- グラフを用いたオブジェクトの多重ビューの実現に関する一考察
- 木簡研究支援システムにおける視点に依存した属性付け機構に関する検討
- 階層構造グラフにおける属性の取り扱い方に関する検討 (時空間データベースおよび一般)
- 兵庫県高砂市住民を中心としたエイズ意識調査の年齢区分別特徴の抽出
- WEB-画像DB連携システムの構築 (木村滋教授戸田宏教授宮垣盛男教授倉橋浩一郎教授退職記念号)