シンタクティック・シュガーによる手続き定義と内部手続き・高階手続き機能を持つ拡張Logo言語
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概要
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近年,教育の場において使用されるようになってきているLogoは,簡素な構文と高いアルゴリズム記述能力を備えた言語である.しかし,計算機言語としてLogoを見たとき,上に述べた特徴がよりよく発揮され,大型のプログラムの作成に使用されるためには,情報隠蔽を巧みに行うためのプログラム構造を持つ必要がある.また,高階性を利用したプログラミングが行いうれば,より複雑高度な処理を記述することができよう.本稿では,従来のLogo言語に考察を加え,これらの機能を備えた新しいLgoの試みにつき述べる.まず,処理の基本であるワードの解釈と手続き定義の方法につき,シンタクティック・シュガーを導入した形の実現を行った.すなわち,処理系内部における「リーダ」と「評価器」の役割の配分整理し,評価器の解釈動作を手続き呼び出しとして統一した.さらに,従来不明確であった手続き本体の構造を,「手続きオブジェクト」として定義することにより,手続きを定義することの意味および動作を明確化しえた.このことがもたらす効果として,内部手続きを容易に定義することが可能となり,プログラム構造上のモジュラリティ向上に有効な手段となりえた.また,クロージャの形で目的とする手続きオブジェクトを作成する高階手続きも,同様な方法で定義することが可能となった.これらの機能は,実際の処理系を作成し試用することにより,その有効性を確かめえた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-04-15
著者
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