イネ条斑細菌病の発生生態
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概要
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イネ条斑細菌病菌, Xanthomonas translucens f. sp. oryzae (Fang et al.) Pordesimo (=X. oryzicola Fang et al.) の生存, 寄主範囲および発病に及ぼす諸要因について研究した。発病圃場からの種子は次の作期にまくと, 圃場条件でも室内条件でも発病苗を生じた。これらの苗からは細菌が分離され, その病原性が確かめられた。しかし, このような種子では細菌感染を示す病徴が見られず, 病原細菌も分離されなかった。病原細菌は病植物の遺体では永存せず, 室内で保存した葉および細菌塊中でもそれぞれ90日および75日までしか生存しない。この病原細菌は30種のイネ科植物, トウモロコシを含む8種の禾穀類, 4種の Cyperus 属植物を侵さない。若いイネの葉は本病に感受性高く, 古くなるに従って抵抗性になる。感染には高湿度 (関係湿度83.0-89.5%) または早朝の結露が2-3日間続くことが必要である。病斑の拡大は湿度に関係なく中程度の温度 (26.1-30.5℃) で促進され, 低い温度 (22.4℃以下) では抑制される。
- 日本植物病理学会の論文
- 1972-01-20
著者
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Shekhawat G.s.
Division Of Mycology And Plant Pathology Indian Agricultural Research Institute
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SRIVASTAVA D.N.
Indian Council of Agricultural Research
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SHEKHAWATO G.S.
Division of Mycology and Plant Pathology, Indian Agricultural Research Institute
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Shekhawato G.s.
Division Of Mycology And Plant Pathology Indian Agricultural Research Institute