インドのイネ白葉枯病菌 [Xantholnonas oryzae (Uyeda et Ishiyama) Dowson] 菌株の変異性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
罹病葉から分離したイネ白葉枯病菌 [Xanthomonas OryZae (Uyeda et Ishiyama) Dowson] の6菌株を用いて, それらの病原力, 主要な生理学的諸性質および in vitro における抗生物質に対する感受性の差異を比較した。形態学的には菌株間に差異はないが, 栄養生理学的および抗生物質に対する感受性によって6菌株は2つのグループに分けられる。第1のグループには, 6菌株中4菌株が含まれ, これらは培地上での生育が遅く, 生育適温は25〜30℃, 死滅温度は51〜52℃, ゼラチンを徐々に溶解し, 澱粉をわずかに分解するかあるいはほとんど分解しない。リトマスミルクを青変し, 硫化水素を生産せず, 供試した5種類の抗生物質にすべて感受性を示す。病原力はすべて強大である。第2のグループは残りの2菌株であるが, いずれも培地上での生育が早く, 生育適温は25〜35℃, 死滅温度は52〜54℃, ゼラチンを速かに溶解し, 澱粉を完全に分解する。リトマスミルクを赤変し, 硫化水素を生産し, ペニシリンに抵抗性を示すほか他の4種の抗生物質に対しても比較的感受性が低い。そして病原力は第1のグループよりも弱い。
- 1968-09-30
著者
-
Shekhawat G.s.
Division Of Mycology And Plant Pathology Indian Agricultural Research Institute
-
Shekhawat G
Division Of Mycology And Plant Pathology Iari
-
SRIVASTAVA D
Division of Mycology and Plant Pathology, IARI
-
Srivastava D
Division Of Mycology And Plant Pathology Iari