マツ属樹体成分中のマツノザイセンチュウに対する活動阻害要因
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概要
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マツ樹体に含まれるマツノザイセンチュウの活動を阻害する物質について, 化学的性質を明らかにした。1年生枝および2年生技から抽出した物質の活性は, 抵抗性のテーダマツで感受性のアカマツより高かった。この物質の主成分は炭水化物であるが, 微量のフェノール性物質を含んでいる可能性もある。分子量は1,500から6,000で, 水溶性かつ, 強い極性を示し, メチル化により活性を失った。また, 激しい条件下での加水分解では活性を失うが, 温和な条件下では活性を保持することから, 活性基は比較的酸に安定であることがわかった。一連のフェノール性物質, 炭水化物標品については, マツノザイセンチュウに対する活動阻害活性は認められなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1985-12-25
著者
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