台湾におけるサトウキビベと病の病害地理的研究 : II. 4地域でのべと病発生に対する寄主の役割
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概要
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4病害地理区域, すなわち台中 (非流行地区), 虎尾 (偶発地区), 新営 (主要被害地区) および屏東 (周辺被害地区) におけるべと病の発生と宿主の分布との関係を1965〜1978年の資料を用いて比較した。病害発生に関する諸因子の中で分析したのは発病強度, 発病範囲, 頻度および持続性で, 寄主に関してはサトウキビおよびトウモロコシの栽培面積とその比率, サトウキビの感受性品種の栽培面積比率およびサトウキビ群落の発病可能指数, 感染性および抵抗性トウモロコシの栽培比率ならびにトウモロコシの間作である。そのうちで感受性品種の栽培面積とサトウキビ群落中の発病可能指数との間には密接な関係がみられた。サトウキビの発病とトウモロコシの栽培面積の間に関係がみられなかったのはトウモロコシの栽培資料の不完全なことに帰せられるものと考えられる。それぞれの病害地理区域の発病程度に関係する寄主要因についても検討した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1982-04-25
著者
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呂 理〓
Plant Pathology Division, Plant Protection Center, Taiwan.
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潘 崇儀
(present Address) Resource Systems Institute
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呂 理〓
Plant Protection Center
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劉 清
Department of Agronomy, Taiwan Agricultural Research Institute
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劉 清
Department Of Agronomy Taiwan Agricultural Research Institute
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