台湾産サトウキビ黒穂病(VI)人工交配で得たUstilago scitaminea Sydowの新病原性系統並びにその親和性の再研究
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概要
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Ustilago scitamineaの1号菌と2号菌の担胞子を人工交配すると新しい病原性系統3号菌が得られる。3号菌は品種NCo310及びF134を侵す。親の1号菌はNCo310に, 2号菌はF134に病原性が有るだけである。1号菌及び2号菌の黒穂胞子を等量混合し, 感受性品種の芽に接種後, 室温(26-28C)に数日置き, それから植えると, 出て来た黒穂からは1号菌あるいは2号菌のどちらか一方だけが検出された。本菌親和性の再研究のため, 5個の黒穂胞子から5組の単一担胞子を分離, 培養後交配した結果, 本菌の親和性は一対の対立因子から成る二極性である事が示された。親和性の組合せではPDA上で菌糸の生長が見られた。不親和性の組合せでは酵母状の粘質集落の状態にとどまった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1978-07-25
著者
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